相生市空き家対策セミナー実施。空き家は処分すべき？その費用は？

空き家の処分を考えるも費用の壁

こんにちは！

佐工務店の岩佐です。

【待ってても何も進まない】

先日、相生市主催の空き家対策セミナーの相談員として参加させて頂きました。

参加者60名以上、個別相談30組。

大盛況！？

個別相談で、私は主に空き家管理や空き家利活用などのアドバイスさせて頂きました。

写真は空き家管理の風景。

多くの人に聞いて分かりました。

空き家になるには、それなりの理由があり、簡単に解決できる物件なんてそうそう無いんです(汗)

空き家の処分、活用は個々の状況で違ってくる

これを解決していくのが我々『空き家相談センター』のメンバー。

ワンストップで解決できる様に各専門家が在籍！

であってもすぐに解決できません！

しかし、待ってても何も進まない、変わらないんです。

今回の様に相談に来られただけでも一歩進みました。

ここからは時間をかけて、少しづつ問題解決です。

ちなみに、空き家を処分するとしたらどのような費用がかかってくるのか、以下に挙げてみます。

空き家を処分する場合の費用

空き家を処分する方法にはいくつかあり、それぞれに費用がかかってきます。

●空き家を売却する費用

空き家を売却するときには、手数料や税金などの支払いが発生します。

特に、物件を売却した際に仲介してもらった不動産会社に支払う仲介手数料が高額になります。

多くの不動産会社が、法律で定められた「物件価格×3％＋6万円（税抜）」という計算式から仲介手数料を計算しています。

空き家が仮に1,000万円で売れた場合には、

1,000万円×3％＋6万円＝36万円（税抜）

の仲介手数料が発生します。

また、相続する空き家を売った時の特別控除があります。

一定の要件に当てはまるときは、譲渡所得の金額から最高3,000万円まで控除することができます。

●空き家を解体して更地にする費用

空き家を解体する場合の解体費用は、建物の構造や階層、立地などによって大きく変わります。

例えば一般的な30坪の家の場合、古い家を更地にする費用の相場は約90万円～150万円程です。

その他、空き家の構造によって、費用が異なります。

【解体費用の坪単価の目安】
木造　：3万円〜
鉄骨造：4万円〜
RC造　：5万円〜

この他にも廃材の処分費用もかかります。
解体費用は業者ごとに異なりますが、料金は（㎥）あたりの値段となります。

コンクリートガラ：5000円～/m3
タイル・ガラス：2万5000円～/m3
石膏ボード：1万5000円～/m3
木くず：5000円～/m3

空き家の解体費用については、複数の業者に見積もりを取ると適切な費用が見えてきます。

●空き家をリフォームする費用

空き家を処分せずにリフォームする場合は、工事の規模や内容、施工会社によりリフォーム費用がかかり、その金額は大きく異なります。

例えば、トイレや洗面所などの水回り設備のみの場合は、それぞれ数十万円程度で済みますが、お風呂やキッチンなどを新しくリフォームする場合の費用は、それぞれで100万円前後かかるのが一般的です。

耐震リフォームや断熱リフォーム、シロアリ被害の改修などでリノベーションをした場合は、こちらもそれぞれで100万円以上費用がかかる場合があります。

今年度であれば、補助金制度を利用してリフォームすることも可能です。
対象要件を満たすことで申請が可能です。
申請は施工業者が代行して行います。
予算が上限に達すると締め切られますので、早めの検討をお勧めいたします。

こどもエコすまい支援事業

エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯※による高い省エネ性能（ＺＥＨレベル）を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年カーボンニュートラルの実現を図る。

こどもエコすまい支援事業 HP ▶︎

いずれも工事の規模によって価格は異なりますが、再利用するための目的によって、どの程度リフォームするのか検討してみましょう。

空き家の活用方法のヒント

空き家を処分するには、処分の方法によっては高額な費用がかかることがわかりました。

では空き家を処分しないで活用する方法はどんなものがあるでしょうか？

居住住宅として賃貸する
店舗用物件として賃貸する
シェアハウスとして賃貸する
サブスク住宅として賃貸する
民泊として経営する
研修施設として経営する
介護施設として経営する
トランクルームとして経営する
コミュニティスペースとして活用する

空き家の立地や地域性など、さまざまな要件を検討してみましょう。

空き家で迷惑をかけたくない思いは皆同じ

多くの皆さんがこう言われます。

『残された子供や親族の為に迷惑をかけたくないので早く処分したい？』と…

相談に来られる方の多くは60代〜70代。

そうは言っても、聞き取りしていくと、何か一歩踏み出せ無い要因がある人が多い様に思います。

思い出の場所…

荷物が溢れて…

登記が…

相続で…

費用がかかるので…

色々と難しい部分もあるかもしれないのですが、家造りと同じで、お金の管理とスケジュールをしっかり決めないと負の遺産を子や孫の世代に引き継ぐ可能性もございます。

今更ではなく、今からすぐ、

空き家の問題を解決する時間を設けてくださいね。

数ヶ月のうちに解決の見込みがないのであれば、当社の「空き家管理」サービスも一度ご検討ください。