空き家放置で・・・恐れていた倒壊は起こる
残暑も厳しい8月中旬、空き家が倒壊し、道路を塞いでしまうという事故がありました。
倒壊した当時は激しい雨が降っていた訳でもなく、幸い、怪我人はいなかったとのことですが、もう何十年も前から空き家だったそうです。
原因は調査中とのことですが、このような大きな事故になってしまう前に、できることはなかったのでしょうか?
家の荷物が障害物に!転倒で4割が入院の実態
家の就活をそろそろ・・・と思っていても、老後になればなるほど気力も体力も衰えていき、億劫になり整理がままならなくなります。
子世代の方が実家にいる親に整理を、と勧めても首を縦に振らないパターンもあり、実際にはなかなか整理が進まないのが現状のようです。
ですが、物が溢れていたり掃除や整理ができていないことで、家の中で転倒し入院するケースが増えています。
骨が脆くなったり筋力の衰えが見られるお年寄りの転倒は、その後の人生に致命的な悪影響となることが多いのです。
できる限り早いうちから、荷物の整理はしておいた方が良いですね。
家の終活、手放す前の整理が老親守る
転倒で4割が入院 ▶︎
日本経済新聞
空き家予防のためのアウトリーチ
そんな中、空き家になる前に対策を講じて手を差し伸べようという行政の活動もあります。
東京都世田谷区では2016年に空き家対策の専門チームを設置し、倒壊の恐れがある空き家の所有者に働きかけて解体を促したり、所有者を割り出して交渉を続けてきました。
その結果、把握している1000件近くある戸建ての空き家のうち、8割近くを減らしたそうです。
ところが新たな空き家が増え続け、イタチごっこのようになっています。
それでも地道に訪問を重ねて、空き家になる前の予防的な活動を続けています。
お金の問題、相続の問題、さまざまな問題があり、一筋縄ではいかず解決までに数年単位かかることもありますが、持ち主がまだ元気なうちに早めにアプローチすることで、早めの解決に導いていくことが大切です。
空き家活用の促進・遠方からでもバーチャル内覧
郊外の空き家に移り住みたい需要も少なからずあります。
古き良き空き家をリフォームやDIYをしつつ再利用される方もいます。
高知県が運用する高知県移住ポータルサイト「高知家で暮らす」では空き家の内覧ができる仕組みを取り入れています。
リアルな状態をある程度確認できるので、実際に住んだ時の動線を把握したり、内部調査も進めやすいかと思います。
破損や劣化がある部分や構造上のことは、しっかりと事前に確認しましょう。
空き家問題のまとめ
空き家問題は根が深く簡単に解決しづらい問題とはいえ、いつかは必ず解決しなければならない事柄です。
空き家放置は建物が倒壊して近隣や通行中の車や人に被害が及んでしまったら、大変な迷惑や損害を与えかねません。それは空き家の所有者に責任が及んでくるのです。
空き家予備軍のうちから将来をしっかり考え、ご自身に万が一のことがあった時の対処法を、ご家族や場合によっては行政の支援を受けながら先手を打っておくことが、被害や余計な費用を生まないための大事な準備といえます。
空き家活用なのか売却、整地なのか、出来るだけ早期に解決、もしくは解決案を打っておくことが望ましいですね。
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